THE WORK FOR EVERYMONTH
毎月の作業
盆栽は四季に合わせて行う作業が異なります。
水やり、剪定、葉刈り、植え替え・・・
その作業があるからこそ、
春の新緑、夏の濃緑、秋の紅葉、冬の落葉が楽しめるのです。
少しでも美しいケヤキに仕立てるための作業を
まとめてみました。
1月の作業【The work on January】
作業
落葉して葉がありませんので、ほとんど作業はありません。
ケヤキ自体は休眠状態ですので、それほど水分も必要ではありません。
それでも、2~3日に一度水やりをお願いします。
注意点
*積雪の多い地方、霜が降りやすく-10℃以下になる地方は、温室や軒下、ベランダでの越冬をおすすめします。
*室内は季節感が判らなくなるので、ケヤキに負担をかけます。できるだけ越冬は室外でお願いします。
*枝に雪が積もると枝が折れる心配があります。積もったらすぐ払いましょう。
*ケヤキはもともと温暖な川沿いを好みます。-10℃以下となると、根が凍結して枯れてしまう危険性があります。
2月の作業【The work on February】
作業
*植え替えに丁度良い時期です。
ケヤキは休眠状態です。2~3年植え替えをしていないと、鉢の中は隙間なく根で覆われてます。根詰まりを起こすと「枯れ木」の原因となりますので、鉢を新しくするためにも気分転換してみましょう。
植え替えの詳細は→
*水やり→2~3日に一度
注意点
*積雪の多い地方、霜が降りやすく-10℃以下になる地方は、温室や軒下、ベランダでの越冬をおすすめします。
*室内は季節感が判らなくなるので、ケヤキに負担をかけます。できるだけ越冬は室外でお願いします。
*枝に雪が積もると枝が折れる心配があります。積もったらすぐ払いましょう。
*ケヤキはもともと温暖な川沿いを好みます。-10℃以下となると、根が凍結して枯れてしまう危険性があります。
3月の作業【The work on March】
作業
*水やり→2~3日一度
発芽後→朝晩2回
注意点
*積雪の多い地方、霜が降りやすく-10℃以下になる地方は、温室や軒下、ベランダでの越冬をおすすめします。
*発芽後は、屋外の日当たりの良い場所に置いてください。
4月の作業【The work on April】
作業
*水やり→朝晩2回
*剪定は新しい枝が出て、その先から新葉が出てくるまで我慢しましょう。
*少量の施肥をしましょう。できるだけ幹から話してください。肥料は根から吸い上げます。
*少量の消毒をしましょう。アブラムシ、カイガラムシがつく場合があります。枯れの原因となります。顆粒状の消毒剤がベストです。
注意点
*屋外の日当たりの良い場所に置いてください。建物の東または南側がベストです。
5月の作業【The work on May】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。
*新枝、新葉が大量に出てきます。ケヤキの樹形を崩さないためにも、丸くなるようしっかり剪定しましょう。
注意点
*屋外の日当たりの良い場所に置いてください。建物の東または南側がベストです。
6月の作業【The work on June】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。
*新枝、新葉が大量に出てきます。ケヤキの樹形を崩さないためにも、丸くなるようしっかり剪定しましょう。
*梅雨に入ったら『葉刈り』をしましょう。全ての葉を指やピンセットで取り除きます。一枚も残しません。早ければ2週間ほどで、葉刈り前の1.5倍増量した状態で蘇ります。これが一年で一番美しい状態です。
注意点
*屋外の日当たりの良い場所に置いてください。建物の東または南側がベストです。
*ジメジメした梅雨の時期は、ナメクジ、アブラムシが発生しやすいです。葉っぱが光沢していたら、葉の裏を確認してください。必ず害虫がいます。顆粒状の消毒剤を少量撒きましょう。
7月の作業【The work on July】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。梅雨明け後は特に注意!葉に水滴が残るとレンズ効果で葉が灼けます。「枯れ木」の原因となります。
*新枝、新葉が大量に出てきます。ケヤキの樹形を崩さないためにも、丸くなるようしっかり剪定しましょう。
*梅雨明け前後には『葉刈り』から生えそろった新葉で、美しいケヤキとなります。この状態をキープしたいものです。
注意点
*梅雨明け後は、太陽光線が強烈です。葉の日焼けと土の乾きによる「枯れ木」が心配ですので、以下のように対処してください。
⦿午前中は日向、午後日陰の場所に移動してください。
⦿日陰が期待できない場合は、遮光ネットで対応してください。
*それでも葉っぱがカリカリになってしまった場合
⦿枯れた葉だけ全て取り除きます。
⦿屋外の一日中日陰の所で、新葉が出るまで養生します。
8月の作業【The work on August】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。葉に水滴が残るとレンズ効果で葉が灼けます。「枯れ木」の原因となります。
*新枝、新葉が大量に出てきます。ケヤキの樹形を崩さないためにも、丸くなるようしっかり剪定しましょう。
注意点
*8月は、太陽光線が強烈です。葉の日焼けと土の乾きによる「枯れ木」が心配ですので、以下のように対処してください。
⦿午前中は日向、午後日陰の場所に移動してください。
⦿日陰が期待できない場合は、遮光ネットで対応してください。
*それでも葉っぱがカリカリになってしまった場合
⦿枯れた葉だけ全て取り除きます。
⦿屋外の一日中日陰の所で、新葉が出るまで養生します。
9月の作業【The work on September】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。葉に水滴が残るとレンズ効果で葉が灼けます。「枯れ木」の原因となります。
*新枝、新葉が大量に出てきます。ケヤキの樹形を崩さないためにも、丸くなるようしっかり剪定しましょう。
注意点
*9月も太陽光線が強烈です。葉の日焼けと土の乾きによる「枯れ木」が心配ですので、以下のように対処してください。
⦿午前中は日向、午後日陰の場所に移動してください。
⦿日陰が期待できない場合は、遮光ネットで対応してください。
*それでも葉っぱがカリカリになってしまった場合
⦿枯れた葉だけ全て取り除きます。
⦿屋外の一日中日陰の所で、新葉が出るまで養生します。
10月の作業【The work on October】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。葉に水滴が残るとレンズ効果で葉が灼けます。「枯れ木」の原因となります。
*新枝、新葉はほとんど出ません。本葉が濃緑となり、紅葉の準備を始めます。
注意点
*10月は西日が強烈です。葉の日焼けと土の乾きによる「枯れ木」が心配ですので、以下のように対処してください。
⦿午前中は日向、午後日陰の場所に移動してください。
⦿日陰が期待できない場合は、遮光ネットで対応してください。
*それでも葉っぱがカリカリになってしまった場合は、今シーズンの紅葉はあきらめてください。
⦿枯れた葉だけ全て取り除きます。
⦿午後だけ日陰になる所で、本葉が紅葉するのを待ちます。
11月の作業【The work on November】
作業
*水やり→朝晩2回
葉に水がかからないように。葉に水滴が残るとレンズ効果で葉が灼けます。「枯れ木」の原因となります。
*紅葉が始まります。特別な作業はありません。
注意点
*11月は日はやわらかです。一日日当たりの良い所に置いても大丈夫です。
⦿一日おきに鉢の向きを変えてみましょう。紅葉の進み具合が均等になります。
*葉っぱがカリカリになってしまった場合は、今シーズンの紅葉はあきらめてください。
⦿枯れた葉だけ全て取り除きます。
12月の作業【The work on December】
作業
*水やり→朝1回
落葉後は休眠の準備に入ります。一日1回の水がやりで十分です。
*枝だけとなると盆栽の状態がよく判ります。不要な枝や曲がった枝は、このタイミングで剪定します。
注意点
*12月から霜や雪が降る地域もあります。-10℃以下になる地方は、温室や軒下、ベランダでの越冬をおすすめします。
*室内は季節感が判らなくなるので、ケヤキに負担をかけます。できるだけ越冬は室外でお願いします。
*枝に雪が積もると枝が折れる心配があります。積もったらすぐ払いましょう。
*ケヤキはもともと温暖な川沿いを好みます。-10℃以下となると、根が凍結して枯れてしまう危険性があります。