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> 素材と道具[Materials & Tools]

MATERIALS

素材

 『盆栽』はまず樹木を選びましょう。

入手方法は、種拾い、園芸店・ホームセンターの苗木、株分け、挿し木、取り木、接ぎ木・・・

これから始めたい・・・と考えるなら、盆栽用の苗木から始めるのが、

盆栽らしくなるまでの時間が短く、失敗する確率が低いです。

盆栽は高価なのでは・・・と言うイメージを持ちがちですが、

千円以下の苗木もあります。

素材の選び方

苗木の場合

 ケヤキの特徴は天に向かって真っ直ぐ伸びる樹木です。ここが一番重要なポイントです。なるべく、根元から真っ直ぐ垂直に幹が伸びている苗木を選びましょう。

 最初の枝分かれがV字になっている苗木を選びましょう。ケヤキの一番美しい樹形は「ほうき立ち」です。最終的な樹形を想像して、なるべく左右バランスの良い枝ぶりの苗木を選びましょう。

 ケヤキの幹はすべすべしてツルッとした樹肌が特徴的です。なるべく節の少なめの苗木を選びましょう。

実生[種]の場合

 実生からケヤキ盆栽を始める方は上級者です。種だけを見ても実際発芽するのか、どのように生育するのかさっぱり分かりません。いくつかの苗木で成功してから始めることをお勧めします。

 実生仕立ては、親の選別から始まります。親木の影響を大きく受けますので、

①枝が天に向かって生えている親木

②樹肌がすべすべしている親木

③葉がなるべく小さめの親木

④紅葉黄葉が美しい親木

の種子を取りましょう。種子は11月に紅葉黄葉が終了し、落葉した枯葉の裏にくっついてます。5mm程の先が尖った種子です。種子のみ箱に入れ種蒔きする翌春まで暗い所で乾燥させます。

指し芽の場合

 実生から発芽した新芽がおよそ5cmぐらいになるまで待って、カミソリなどでスパッと軸を切ります。当然根はありません。しばらく切り口を水に浸してから土に植えます。

 乾燥するとたちまち枯れますので、なるべく陽の当らないところに置きます。新芽が出たら新根が出た合図です。それから陽の当る所に出して下さい。

 高度な方法で、失敗する確率が非常に高いので、他の方法で慣れてから挑戦してみてはいかがでしょうか。

指し木の場合

 春から夏にかけてケヤキは非常に元気がよく、1週間もしないうちに剪定をしなくてはなりません。樹形を崩さないためです。その際、刈り取った枝を水に漬けて土に植えます。

 指し芽同様、乾燥すると枯れますので、なるべく陽の当らないところに置きます。新芽が出たら新根が出た合図です。それから陽の当たる所に出して下さい。

 こちらも高度な方法ですので、失敗する確率が非常に高いので、他の方法で慣れてから挑戦してみてはいかがでしょうか。

取り木の場合

 幹を切断して、木を2本にする方法です。くの字に曲がっていたり、腰が高すぎるけやき等、樹形が崩れているけやきは仕立て直すと良い作品に生まれ変わります。

 根元から5cmぐらいの高さでのこぎりで切断します。下の部の切断面は乾燥すると枯れてしまいますので、湿った水苔をかぶせ新芽が出るのを待ちます。上の部分は、樹皮を幅1cm程むき土に挿します。こちらも乾燥すると枯れますので、新芽が出るまで陽のあたらない場所で生育させます。

用土

用土は「赤玉土」100%

 ケヤキはお水が大好きな樹木です。水分を根から十分に吸わせる必要があります。水はけが良く、水持ちがし、通気性のある「赤玉土」が非常に合います。

 挿し芽や挿し木の場合、乾燥が気になりますので、更に水はけが良く、保水し、通気性のある「バーミキュライト」で新芽が出るまで生育します。翌年葉が出る前の、2~3月に「赤玉土」の入った鉢に植え替えます。

盆栽用具

必ず必要なモノ

①盆栽バサミ

②ピンセット

③ジョウロ

④鉢

⑤鉢底ネット

⑥針金

⑦ニッパー

⑧土入れ または シャベル

⑨バケツ

⑩手袋

必要に応じて

①栄養剤

②殺虫剤

③スプレー

④ふるい

⑤盆栽用のこぎり

⑥切り出しナイフ

⑦割り箸

⑧ラベル

⑨ほうき

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