> 仕立て方[TAILORING METHOD]
Characteristics
TAILORING METHOD
仕立て方
『盆栽』によって似合う仕立て方があります。
「けやき」は『箒立て』
他の盆栽で『箒立て』による仕立て例が少ないため、
『箒立て』と言えば「けやき」なのです。
他に、段作り・株立ち・立ち木、寄せ植え・・・
『箒立て』に慣れましたら、
他の仕立てにもチャレンジしてみてください。
仕立て方【TAILORING METHOD】
ほうき仕立て
ほうき仕立て
天に向かって枝を広げると「ケヤキ」らしさが出ます。
●ホウキ立ち
●2本立ちホウキ
●片枝立ちホウキ
●芯立ちホウキ
直幹(ちょっかん)
呼んで字のごとく、幹が真っ直ぐ天に向かって伸びている形。
整然とした美しさは大きな魅力です。
八方根張りやコケ順・枝順など、盆栽の基本要素が求められ、ごまかしのきかない樹形のため、とても難しいです。そのため仕立てるのに年月がかかり、難易度が非常に高いです。
下枝が弱らないよう、また、太い枝の元部を膨らませないことが樹づくりのポイントです。
この樹形の最大の魅力は、太くたくましい立ち上がりから樹芯に至るまでのこげ具合ですから、まず、根張りづくりと幹の肥大に努める必要があります。
段作り
枝が横に段として出ている樹形
寄せ植え
直幹を何本か寄せ、集合美で見せる樹形
双幹
一株の根元から二本の幹が出ているものです。
幹が高くて太い方が主幹。細くて低い方が副幹と呼びます。この二本の幹の高低と太細の調和が大切です。幹の分かれ目が少し上にあるものは、途中双幹と呼ばれます。
根連れ(ねづれ)
一株の根元から複数の幹が出ているものです。
模様木(もようぎ)
直幹樹形が真っ直ぐな幹を持つのに対し、幹に模様が入ったものを指します。
樹種を問わず最も多く見られるポピュラーな樹形です。幹模様の外側に枝を配置していけば、美観上も映え、また樹形維持もしやすいです。
文人(ぶんじん)
一般には細幹で古風で、枝数の少ない、無駄なものが削ぎ落とされた自然の姿の樹形です。
わび・さびの情緒が豊かで、元々は文人好みの樹形瀟洒な作りの樹を指します。よくできた文人木は盆栽の神髄を極めたような風趣があって人気も高いです。
細幹のまま長い年月持ち込む必要があり、数も少ないのが現状です。樹種的には赤松や五葉松が代表的です。
斜幹(しゃかん)
幹が斜めに立ち上がっているものをいいます。
動きの大きい樹形のため、引き根(傾斜の反対方向に出ている根)など力強い根張りを持ったものがふさわしいです。
株立(かぶだち)
一つの株から3本以上の幹が立ち上がったものを指します。
もともと灌木になる性質を持つ樹種によく似合います。枝付きやコケ順などの制約が少なく、自然味のある作品となります。通常、3・5.7..と言うように奇数にします。
吹き流し(ふきながし)
斜幹よりも、さらに過酷な環境に曝されて、幹も枝も一方向になびき、樹高よりも長く枝が伸びたものを指します。
これは、枝先の位置以外は半懸崖と似ています。
半懸崖(はんけんがい)
懸崖の中で、鉢底より上に先端部がある樹形。
懸崖(けんがい)
樹の先端部分が鉢縁よりも下にあるものを指します。
自然環境の中で断崖絶壁にしがみつくように生きる樹々を模したもので、生命力のたくましさや自然の厳しさなどさまざまなものを表現できます。
蟠幹(ばんかん)
一本立ちで幹が前後左右に屈曲し、いかにも激しい風雪に耐えてきた迫力をもつものです。とくに、真柏に多い樹形です。
大懸崖(だいけんがい)
樹冠が鉢底より低い懸崖を大懸崖といいます。
吹かせ直し(ふかせなおし)
ある程度幹が太ったらぱつっと切り戻し、細かく芽を吹かせる手法のことです。
立ち木造り(たちきづくり)
途中から数本の枝が出て、そのまま1つの形を作った樹形のこと。
筏吹き(いかだぶき)
幹が倒れ、そこから出た枝が幹となった多幹樹形のひとつです。
元来山の中でよく見られる姿だったせいか、樹形としては根連なりより古くからあったそうです。
石付き(いしづき)
石のくぼみに木を植えたものや、石上に木の根を抱かせたりしたものを指します。