PLACING
置き場所
お日様が大好きな『けやき』は、
一日中戸外が最適です。
屋内の『けやき』は光合成ができず、葉の色づきが悪く、枝もひ弱になります。
ポイントは、
①戸外 ②東or南 ③午後日陰
の場所を探してみましょう。
置き場所
陽のあたる戸外
できるだけお庭の東側か南側に置いてください。
【東か南に置く】
盆栽はできるだけ自宅の東側または南側の戸外に置いてください。理想は午後に半日陰になる場所です。
西日は想像以上に強烈で、葉が日焼けしたり、枯れる原因となります。また、土も乾きやすいのでできるだけ避けてください。北側は、日が陰ることが多いため光合成しずらく、盆栽の生育が遅く、葉の色づきがよくありません。
午後まで日差しがある場所では、遮光ネットなどをして強烈な日差しを避けましょう。
マンションやアパートのベランダの場合も全く同じです。
【風通しの良く、排水の良い場所を選ぶ】
風通しが良いと、「けやき」が蒸れません。蒸れると白カビの原因となり、葉や幹が枯れやすくなります。
水溜りになりやすい場所も白カビの原因となります。梅雨の時期はなめくじが発生しやすいので、盆栽棚や懸垂棚に置くと良いです。腰かけて、目線がやや下側になる位置が手入れもしやすいです。
更に、まめな芽摘みと剪定で、蒸れを防止するとより効果的です。
【午後半日陰】
人間と同じで葉っぱも日焼けします。夏のギラギラ太陽光線を浴び続けると、葉っぱがチリチリに乾き葉枯れする心配があります。できれば、午前中の柔らかな日差しを浴び、午後は建物で日陰になる場所が理想的です。
そのような場所が無い場合は、遮光ネットなどで対策してみるのも良いかもしれません。
【たまに鉢の向きを変える】
1週間に1度は、鉢の向きを180℃変えてみましょう。
葉は太陽に向かって開きます。
正面ばかり意識して位置を固定していますと、葉の向きが全て一定方向を向いてしまいます。
全体的な樹形が崩れる原因となりますので、気分を換えるためにも向きを変えてみましょう。
【越冬】
基本は戸外です。
当店のある長野県小諸市は標高700m以上ありますが戸外に置きます。
寒いと-15℃以下まで下がり凍結しますが大丈夫です。
北海道でも街路樹として植樹されてるぐらいですので、ある程度の寒さは心配ありません。
ただし、春先の新芽が吹くタミングが1~2か月遅くなります。もし、早く葉を開かせたいのであれば、防霜ネットやビニールハウスの中で越冬させてください。
要注意は積雪です。枝の上に雪が積もると、雪の重みで枝がボッキリ折れることがあります。せっかくの盆栽をダメにしてしまうことがあります。
雪が心配な地域は、
①ビニールハウスで越冬させる。
②屋根の下にスペースがあれば、そちらに移動する。
③針金で盆栽全体をグルグル巻きにし、雪が積もらないようにする。
いずれかで対応してください。
【不在時】
・お仕事で、旅行中などで水やりが難しい場合。
・日中お水をあげられない場合
夏場の水やりは神経を使います。
出勤前の7時に水を与えて、深夜に帰ってくると、
猛暑で完全に水切れなんてこともあります。
<置き場所で乗り切る>
日中にお水を与えられない場合は半日日陰になる場所で管理します。
直射日光や西日で乾燥しますので、日のあたる時間を短くすることで乾燥を防ぎます。
午前中に光を浴びる環境がベストです。
植物としては1日2時間程度の光があれば生きられます。
1週間程度でしたら日陰でも大丈夫です。
枯らさないために生活にあわせて置き場所をかえましょう。
<水苔で乾燥を防ぐ>
太陽を浴びて表土が乾きます。
置き場所で日照時間を調整出来ない場合は、表土が直接太陽にあたらないようにします。
表土を乾燥させないために、水ごけを使用するのも良い方法です。
水ゴケは保水性が高く、植物の乾燥防止に使用します。
乾燥した状態で園芸店や100円均一店でも販売されてます。水に浸して吸水させてからご使用ください。